見返すアルバムは写真がたくさんあればあるほどいいに決まっている。
老いるのがこわいなと感じることがある。
どんな時に感じるかというと、新しい知識を受け入れられなくなった人間をみたときにそれを感じる。
「最近の曲は分かんないな〜」「見たことある映画しかしんどくてみれない」「新規開拓つかれる」そういうことを言ってる大人に出会うたび、あぁ、この人はもう老いてしまったのだな…と悲しくなる。
新しい知識や情報を求めなくなって、進むことをやめた(諦めた)とき、人の時間はとまってしまう。そういう意味ではそれは老いるというのとは少し違うのかもしれない、時が止まるのだから。
私もいつかはそうなってしまうのかもしれない。そうならないように気をつけるつもりではいるけれど、人生にはもしかしたらってことがあるから。
だから私はそのもしもに備えて、今のうちにいっぱい詰め込んでおこうと思っています。
冬眠前の動物のように、たっぷり好きなものを自分の内に吸収しておくんだ。そうしておけば、もし私の時間が止まってしまったとしても、豊かでいられるようなそんな気がするから。
見返すアルバムは写真がたくさんあればあるほどいいに決まっている。
そんなことを言っているけれど、うしろを振り返る時間もないほど前だけをみて、どんどん新しい写真をアルバムに追加していくような、そんな生き方を私はするんじゃないか、という気もしている。