闇を抱えてる人間、らぶです。

 

なにかしらの闇を抱えてる人間、好きです。正確には好きだった。

そもそも私自身が闇属性なので仲間意識というか、一緒にいて落ち着くし、考えていることが理解しやすいので楽。

あと、私って欠陥フェチなんだと思う。

食器とか好きなんだけど、どういうのが好きかというと変な形をしてるやつが好き。ちょっとガタガタしてたり凹んでたり(もちろんデザインとしてだよ、失敗とかじゃない)、その不完全さというか危ういバランスで成り立っているのがたまらなく感じでしまうのです。

それと一緒で人間も、ちょっと変な形(心が)をしているほうが魅力的に見えてしまうという性癖。

でも闇を抱えてる人間が魅力的なのは、当然じゃあないかという気もする。闇のぶんだけ深みがでるもの。振り子みたいなもんで、闇の方に大きくふればふるほど、その反対の光への反動となるわけで。可能性が広がる、という感覚がある。

 

あんまり傷ついたり悩んだりせずに生きてきた人って、もちろんそういう人にしかない良さみたいなのも確かにあるんだけど、私好みではなくて、なんだか退屈だなあと感じてしまう。

話の幅がせまいというか思考の幅がせまいというか、理解できる感情のキャパが小さいな、みたいな。

 

やっぱり「傷ついたぶんだけ優しくなれる」じゃないけど、一度じぶんで味わってみないと理解できない感情とか心情っていうのは確かにあって、それと、推測したりして「思いやる」こととの間にはやっぱり大きな違いがある。

だから色んなことを(すいもあまいも)感じてきた人は、素敵じゃんと思う。

 

むかしはだからそれで、ただ闇を抱えてたり大きな傷のある人を好きになってたんだけど、最近はそれだけじゃ足りない(物足りない?)と思うようになってきつつある。

闇を抱えてる原因っていうのは基本的に、不条理というか抗えない自然のように身に降りかかってくるわけで、その闇をどう扱っていくのか、というところにその人自身の人間性というかオリジナリティが表れてくる。

世界や神を恨んだり、被害者意識に陥ってメンがヘラったり、まあどうするかは自分次第だ。

その中に、数としてはとてもとても少数ではあるけれど、その授けられた闇に真っ正面から向き合っていこうとする人間が存在する。それを克服しようと、どんなに辛い思いをしても、世界を愛すことを諦めない人間がいる。

それこそ、魅力的な人だと私は思うのですよ。かっこいいし超coolだよね。

 

私自身、そちら側の人間であり続けたいし、そういう人を愛していきたい。