孤独のはなし

 

自分だけみんなと違う世界にいていつも独りぼっちだ、とそんなことをよく思っていた。

周りのみんなはレイヤー1にいるのに私だけレイヤー2にいるみたい。重なってまるで同じ場所にいるみたいだけど、横から見てみれば一目瞭然で、ここには私しかいない、そういう感覚。いつも孤独だった、寂しさに押し潰されそうで、どこまでいってもひとりの世界。どこにいても、誰といても、重ならない世界。

その感覚は成長と共に安らいではきたけれど、今でもたまに病んだりすると、まざまざと鮮やかにあれが蘇ってくることがある。あの中で毎日生きていた頃の自分を思い出すと、ほんとうによく頑張ったねと言いたくなる。よく頑張ったね。

 

とはいえ、今は孤独を感じなくなったのか?と言われると、全然そんなことはない。よゆうで感じます今でも。でもなんていうか、そこにネガティブな感覚が湧かなくなったんだよね。

耐えられない!!!ってほどの孤独ではなくなった、むかしは、夜とかは誰かと電話で話してないとムリだったし、誰かの横で寝ないと死にそうだし、そんなことしてても、ぜんぜん埋まらない孤独感…なんだこれ…ってかんじだった。

 

その状態から救ってくれたのは、キネシとかエッセンスとか色々あるけどその話はまた今度する。

 

昔は自分だけが孤独だと思っていたけれど、今ではみんな孤独なんじゃないかって気がしてる。私だけじゃなくて、みんなそれぞれ別々のレイヤーにいるのかもしれない。誰だって自分の世界には自分自身しかいなくて、ただみんなとは重なっているだけ。一緒にいるように錯覚しているけど。ひとりの人間にひとりの世界。

 

死ぬときはひとり、とか孤独からも逃れられないなんて言葉もあるけど、私はそれも違うと思う。孤独はなくすことができるものであり、結局、孤独っていうのは錯覚、一種の幻想みたいなものであり、手放すことができるものだ、というのがわたしのナウの考えです。

これは、結局、世界には私しかいなくて、貴方も私であり、私は貴方である、みたいな、ワンネスとかの話になってきてややこしいんだけど、大切なことを忘れてしまったことによる間違った思い込みなんだと思う。

 

まあ未だに、わたし自身、孤独から完全に解放されたわけじゃないけど、確実に前よりは少なくなってきているし、死ぬまでにはなくせるんじゃないかな〜って楽観的に考えてる。